グラッシュビスタの使い方と効果について

グラッシュビスタはまつ毛の根元に直接塗る

緑内障の点眼薬の副作用で、まつ毛が濃くなることは以前から知られていました。その副作用に着目したのが、まつ毛の育毛剤「グラッシュビスタ」です。有効成分の「ビマトプロスト」に、毛の長さや太さ、色の濃さを増加させる効果があります。

グラッシュビスタはまつ毛の根元に塗って使います。付属のブラシに薬を1滴落とし、目頭から目尻に向かって丁寧に塗ったあと、余分な液体を拭き取ります。これだけの簡単な作業で、まつ毛が豊かになるのです。使用およそ2ヵ月で徐々に効果が現れはじめ、4ヵ月後に変化を実感することができるといわれています。

グラッシュビスタは医療用医薬品という扱いになっており、市販はされていません。医療機関で診察を受け、まつ毛貧毛症と判断された場合にのみ処方されます。まつ毛貧毛症とは、毛の量が少なく、太さや長さが不十分な状態のことです。

グラッシュビスタは、まつ毛エステやつけまつ毛、アイメイクでも満足できない人におすすめです。自毛を育てるので、メイクや施術をする必要がなくなるのがメリットです。

効果はあくまで「育毛」!副作用が起こることも

グラッシュビスタはまつ毛の長さ・太さ・濃さを増加させる効果があります。しかし、あくまでも育毛剤であり、発毛効果はありません。毛根がまだ存在している、薄いまつ毛を改善する効用がある薬です。

メーカーであるアラガン・ジャパンのサイトによれば、88件の症例中、68件で改善が見られました。

グラッシュビスタの効果は「GEA-J」という評価法を使って行われました。これによると、使用からおよそ2ヵ月で作用が始まり、4ヵ月でまつ毛の量が増えたということを実感できます。このことから、使用期間は最低でも4ヶ月は必要ということになります。

グラッシュビスタを使用して重篤な副作用が発生したら、すぐに医師や薬剤師に相談しましょう。副作用として、眼瞼溝深化、黒目が濃くなる、目の周りの色素沈着といった症状が出る場合があります。また、動物実験では早産・流産・胎児死亡などの例があるため、妊婦さんの使用は控えるべきでしょう。

グラッシュビスタは厚生労働省が認可した薬ですが、適切に使用しないといけません。自己判断や自己処理で、症状がより悪化してしまうこともあります。万が一のときはすぐに医師に相談し、適切な処置を受けましょう。

もともとは緑内障の薬の副作用だった

まつ毛貧毛症の治療薬であるグラッシュビスタには、ビマトプロストという有効成分が含まれています。もともとは、緑内障の進行を抑えたり、眼内圧亢進を管理したりするために使用される点眼薬「ルミガン」に使われていました。

しかし、ルミガンを使用する患者から「まつ毛が長くなった」という副作用が報告されました。それをきっかけに、まつ毛の育毛に有効だということがわかったのです。

販売元であるアラガン社では臨床試験が行われました。それによると、まつ毛の長さが25%、色の濃さが18%、毛の量は106%向上したという結果が報告されています。また、毛周期を延長し、まつ毛を成長促進させたり、メラニン色素に働きかけたりする作用があることがわかりました。

まつ毛のボリュームに関する全ての要素で改善が見られたことで、現在ではまつ毛の育毛剤として使われることになったのです。

なお、ルミガンは医薬品です。日本では緑内障治療に用いられるのが一般的で、美容のために、病院や美容系クリニックで処方されることはあまりありません。

ビマトプロストはまつ毛の長さ、太さ、濃さを改善する効果がある

グラッシュビスタは、国内で初めて、そして唯一、厚生労働省に承認されているまつ毛貧毛症の治療薬です。

米国で2009年に、2013年には世界23ヶ国で承認され、多くの人に利用されています。

おなじ効果を持つルミガンとは異なり、医薬品として扱われています。そのため、副作用が起きた場合には医薬品副作用被害救済制度による給付を受けられます。

グラッシュビスタの特徴は、主成分のビマトプロストが、発毛と脱毛のサイクル(毛周期)を正常化させることです。

貧毛症の主な原因は、毛周期の乱れが影響していると考えられています。ビマトプロストは毛周期を長くすることでまつ毛の成長を促します。また、毛包を刺激することで、まつ毛が太くなるよう働きかけるのです。

さらに、ビマトプロストはメラニン合成を活性化させます。それによって毛の色が濃くなり、黒々としたまつ毛に成長するのです。

グラッシュビスタは、寝る前に1滴分をまつ毛に塗ります。使い始めてからおよそ2ヶ月で、徐々に効果が現れます。そのため違和感なくまつ毛を増やせるのです。